子供とスマホ ~スマホの特性やメリット・デメリット(リスク)を整理~

スマホの特性やメリット・デメリット(リスク)を整理

前回、「子供とスマホ ~子供にスマホを持たせることへの悩み・懸念、そして私たちの夫婦(家庭)の考えと選択~」という記事を書きました。

その中で述べましたが、私(また私たち夫婦・家庭)では、記事に書いたとおりの理由(考え・価値観)から子供がスマホを持つこと自体には賛成派です。

ただ、スマホを持たせる場合には、スマホの特性やメリット・デメリット(リスク)を踏まえて、予防できるデメリット(リスク)への対策はした上で持たせたいと考えています。

そこで、予防(対策)を考える上で必要になるスマホの正しい知識を整理しました。

スマホの特性(性質)について

スマホ(スマートフォン)とガラケー(ガラパゴスケータイ=フィーチャーフォン)は違う

2015年現時点では、携帯と一言でいっても大きくは2種類あります。
それが以下の2つです。

  • スマホ(スマートフォンの略)
  • ガラケー(ガラパゴス携帯の略) ※またフィーチャーフォンとも言う

スマホとガラケー

スマホは携帯の1種ではありますが、スマホ(の中身)はパソコン(PC)と同じです。

パソコン(例えばWindows)を使う時は、購入後に自分に必要なソフトウェア・アプリケーション(例えば、EXCEL/WORD、会計ソフトやゲームなど色々)をダウンロード・インストールして使いますが、スマホもこれと同じです。

そのため、スマホは「小さなパソコン」とも言われており、パソコンで起こりうる問題(トラブル・リスク)はスマホにも同様に起こります。

スマホで問題(リスク)となる大きな要因の1つは、この「必要な(もしくは好きな)ソフトウェア・アプリケーションをダウンロード・インストール」という部分でもあります。
(ダウンロード・インストールしたアプリがウィルスに感染していた場合、色々な問題が発生しますが、その問題(トラブル・リスク)については後程記載します。)

そして、ガラケーはスマホとは異なり、上記で述べたようなことはできません。(自分に必要なソフトウェア・アプリケーションをダウンロード・インストールすること。)

各携帯会社が最初から入れている機能(例えば、電卓や目覚ましなど)しか使えません。

そのため、もし「電話とメール」だけが必要なのであれば、子供に持たせる携帯はスマホではなくガラケーにした方がトラブル(リスク)も減ります。
(厳密には減る可能性が高くなる。)

また、利用料金もガラケーの方がスマホに比べて安くなります。
(厳密には選択するプランと使い方によって安くなる可能性が高くなる。)

子供の塾へのお迎え用に(連絡手段のみとして)持たせるということであれば、スマホではなくガラケーを選択されるのは有りです。

最近、話題のガラホについて

最近は「ガラホ」という種類の携帯も各社から発売されています。

この「ガラホ」というものは、「スマホ」と「ガラケー」の両方の良いところを取り入れたものと言われますが、結論で言うと「ガラホ」の基本(内部構造)は「スマホ」と同じです。

携帯の見た目がガラケーなだけで中身はスマホです。

ガラホ
画像引用:朝日新聞

そのため、「スマホ」と同じ問題(リスク)が「ガラケー」にもありますし、料金体系も基本「スマホ」と同じ(近い)です。

※ただし、ガラホによってはアプリをダウンロード・インストールできないものもあります。

スマホのメリット・デメリット(リスク)の整理

スマホのメリット

何に対してのメリットとして考えるかで意味合いが変わりますので、以下にそれぞれ記載します。

ガラケーに対するメリット(ガラケーではできないことや不便なこと)

  • 便利/楽しいアプリ(ソフト)が豊富にある。 ※また、無料で使えるものも多い。
    (スケジュール・タスク管理や、地図・カーナビ、LINEなどのSNS、家計簿、フリマ、ダイエットなど)
  • WEBサイトの閲覧がしやすい。(画面が大きいので見やすい、また操作しやすい)

ちなみに、「スマホであればGPS機能が搭載されていて子供の位置が分かる」と思われる方もいるかもしれませんが、ガラケーにもGPS搭載のものはありますので、GPS目的であればスマホである必要はありません。

子供がスマホを持つメリット

「親からの目線で子供がスマホを持つメリット」という意味では、私は思いつきません・・。

スマホのデメリット(リスク)

冒頭で書いた通り、スマホの中身はパソコン(PC)と同じです。
そのため、パソコン(PC)で起こりうるデメリット(リスク)と同様のことがスマホでも起こります。

ガラケーに対するデメリット(ガラケーでは起こらない問題・リスクなど)

  • ウィルスに感染(感染しやすい)
  • (ウィルスに感染した結果として)スマホに保存されているデータの流出

    (連絡先等の個人情報、写真、パスワード、各種ドキュメントなど)
  • (スマホ自体の月々の)利用料金が高い
  • (スマホに入れたアプリの影響による)予期せぬ追加料金の請求 ※特にゲーム系の課金アプリ

子供がスマホを持つデメリット(リスク)

  • (知識/経験不足による)有害/危険なサイトへのアクセスやアプリのダウンロード・インストールや利用
  • そして、その結果(影響)として、情報流出・予期せぬ課金、危険人物との遭遇など
  • スマホ(インターネット/アプリ)への依存 ※特にLINEなどのSNS関連またはゲームなど
  • コミュニケーション能力の低下
  • 学習意欲の低下
  • 視力低下

上記はパソコンでも同じことが言えますが、スマホはパソコン以上にパーソナリティの特性(他の人に見せない・見えにくい・見られない)が強く、気軽に扱えてしまうため、パソコン以上に問題が発生する可能性が高くなりえます。

あと、子供がスマホを持った場合のデメリットの1つとして「イジメ(の誘発)」を上げる場合もありますが、今回は一旦、それは外しました。
もちろん、スマホ(厳密にはLINEなどのアプリのやりとり)がきっかけとしてイジメが発生する可能性はありますが、イジメ自体はスマホ(携帯)があってもなくても発生すると思いますので別問題かなとは思っています。

(逆に、スマホを持っていないことで仲間に入れずイジメになってしまうという逆の可能性も考えられます。)

スマホのデメリットやリスクを踏まえて我が家のスマホ利用ルールやトラブルへの対策(予防策)を考える

上記で整理したスマホの正しい知識を踏まえた上で、各家庭でのスマホの利用ルールを取り決めたり、必要に応じた対策(予防策)を行ってはいかがでしょうか。

(そもそも連絡手段として携帯が必要なのであれば、スマホである必要があるのか、ガラケーでは駄目なのかも踏まえて)

では、次回「子供とスマホ ~スマホの正しい知識から考えるスマホ利用ルールやトラブル対策(予防・回避)~」にて、事例の1つを紹介したいと思います。

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スマホの正しい知識から考えるスマホ利用ルールやトラブル対策(予防・回避)

子供とスマホの関係に関する調査結果のまとめ

プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など