組織力・チームワーク力の向上 ~上司・部下にみる事例~

上司・部下のやりとりで見る悪い事例

社員の当事者意識・主体性の育成を考えるにあたり、日経ビジネスの人材教育シリーズ4弾目「ダメな上司ほど部下が育つ」が非常に参考になりました。

『私は部下を同じ目に遭わせたくない。だから私が防波堤になっているんです。部下には伸び伸びとやってもらいたい。だから、部長に意見を通すのは私の役割にしているんです。』

これだけ部下を守ってあげているのに

  • 「なのにねぇ。部下たちが提案をしてきよらんのですわ。(中略)」
    「私の時は事業部長にこてんぱんにやられながら、なにくそ、って。それがないんだよなぁ。これだけ私が守ってあげているのに……」
  • 「ところで、新入社員の頃から今日までの間で、自分は成長したなぁ、と実感した時はいつですか?」
    「まだ主任の時、かなぁ……。その時の課長がひどい人で。ほとんど席にいないし、(中略)」生き生きとした表情でそう語ったのだ。

「教えてもらって」身に付いたことはほとんどない

  • 「どちらの課長の時も、僕は「これはオレの仕事だ」という実感を強く持てていた。その代わりプレッシャーもきつかった。」
  • 「部長会議の場でもプレゼンするのは上司の課長ではなく平社員の僕だった。矢面に立っていたから、反論や攻撃もずいぶんとされた。だが、それがまた僕の闘志をかき立てた。失敗もあった。しかし、それが自分の肥やしになった。貴重な経験として積み上がっていったのだ。」

部下の成長を邪魔していたのはオレだった

  • 「そうか。部下を過保護に育てて、彼らの成長を邪魔していたのはオレだったのか・・・」。
  • 『部下の失敗する権利を奪うな』
  • 人は失敗から多くを学ぶ。転んで膝を擦りむきながら「どうしたら、次は転ばずに済むか」と必死に考え、工夫し、トライ&エラーを繰り返す。だから成長する。
  • 失敗を1度も経験しないまま、膝を擦りむいたこともないままで実社会に出る。そして、今度は大けがをしてしまうのだ。
  • 「優秀な人材は放っておくほど育つし、試練を与えるほど育つんです。でも、そうでないその他大勢の普通の人材はそれでは育ちません」

ダメ上司のふりをする優秀な上司

放ったらかしのふりをして実は陰からずっと見守っていてあげる。そして、立ち止まった時、膝を擦りむいた時に、少しだけ手を差し伸べる。つまりダメ上司のふりをする。最初からこまごまと口出しをしたり、過保護ではうまくいきません。

引用-日経ビジネス:ダメな上司ほど部下が育つ

冒頭に記載した以下の一言。

「私は部下を同じ目に遭わせたくない。(中略)部下には伸び伸びとやってもらいたい。だから、事業部長に意見を通すのは私の役割にしているんです」

誰しも一度は同じことを思ったことがあるんじゃないでしょうか?

一方で、

「部長会議の場でもプレゼンするのは上司の課長ではなく平社員の僕(中略)しかし、それが自分の肥やしになった。貴重な経験として積み上がっていった。」

これも同じ経験をされた方は多いのではないでしょうか?

一見矛盾して見えるこの2つ。

では、「主体性」を持たせるための指導・教育の観点からはどうしたらよいのか?

その回答としては、以下のことが述べられていました。

  • 駄目な上司の役割をして放置(した振りを)する。
  • ただし、放置(した振りを)するのが良く無い場合もあるので、人によって指導方法を変える。

ただ、本質を分かっていれば、無理に駄目な上司の振りをする必要は無いと思われます。

結局、ここで言いたいのは第3弾でもあったとおり、

 「部下が、これは自分のフィールドだ!と思って任せてみるフィールドを与えること」

だと思います。
これができれば、何でもいいんです。駄目な上司の振りをするのは、このための手段の1つ。

放置するだけでは駄目

が、ここで、絶対に捉え違えたらいけいないのは、

「なるほど!なら、(フィールドを与えるために)放置した(振りした)らよいのか。」
「フィールドを与えて全てお任せすれば良いのか。」

はNGということです。

  • もちろん、「放置」で育つ人もいます。
  • しかし、放置した振りしてフィールドを与えつつも、裏でそっと進むべき道を提示してあげる必要の人もいれば、
  • まずは、ガッツリ道を示して、更に補助輪を付けて、徐々に手を話してあげないといけない人もいます。

人によっては、「放置」していた場合、「何でこれを自分たちがやる必要があるの・・・」となり、それが段々と【やらされてる感】に変わります。

難しいですね。

けど、「主体性」を持たせる教育がきちんとでき、そして、「主体性」を持った集団が集まった時こそ、強い組織ができるんでしょうね。

自分自身のやり方を振り返る良い機会になりました。

「主体性」の定義とは

人によっては「主体性」という言葉の認識(中身)は違うと思いますが、自分は「主体性を持った仕事への取組み」を以下を捉えています。

「自ら考えて表現して動く」というのは大前提

その上で、主体性を持って仕事に取り組むというのは、

①各作業の「本質」を理解し、
②その上で自らの持っている「知識」を用いて、
③自分・チーム・会社に貢献できる形で動く

こと。

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プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など