子供を保育園へ入れるには ~保活の実態とポイント~

「保活」とは?

女性活躍推進法が成立し女性の社会進出が促進されるようになってきましたが、子をもつ母親が活躍する為にはまず子供を保育園に入れることができるかという問題があります。
当メディアでも待機児童問題についてとりあげていますが、保育園に預けることが出来なかったが故に、仕事を止めざるを得ないママが居ることが現状です。

近年、就活(就職活動)や婚活(結婚相手を見つけるための活動)に続いて、「保活」という言葉が定着してきています。
「保活」とは、子供を保育所に入所させるために保護者が行う活動のことで、子供の年齢や入所を希望する施設によって内容は様々です。
女性が希望するキャリアと子育てを両立する環境を作る一つとして、今回は特に認可保育園への入所を目指す方向けの「保活」についてご紹介します。

「保活」の流れとポイント

認可保育園とは

児童福祉法に基づく児童福祉施設で、施設の広さ、保育士等の職員数等、国が設置基準を定めており、その基準をクリアして都道府県知事に認可された施設です。
認可保育園には区市町村が運営する公立の保育園と、社会福祉法人などが運営する民間の保育園がありますが、どちらもは公費により運営されています。

「保活」のキーワード、「点数(ポイント)」制とは

認可保育園に入りたいと言っても直接入りたい保育園に申込むのではありません。
入りたい園をピックアップして自治体に申込むのですが、多くの自治体は保護者の就労状況や家庭環境を「点数(ポイント)」によって順位付けし順位が高い人から順に保育園に入園する方法を取っています。
多くの自治体では、「基礎点数」と「調整点数」に分けてあり、その合計点数で順位付けされることになります。

保活の準備その1:情報収集をする

保活を始めるにあたって、まず重要となるのが情報収集です。
居住している地域にある保育施設や待機児童の数は、まず調べておかなければなりません。
最近では、インターネットで情報を公開している自治体も少なくありませんが、リアルタイムの状況を知るには、役所で直接話を聞くのが一番です。
家庭の状況を伝えると、点数を計算してくれて、入園の可能性はどうか教えて貰えるだけでなく、入園させるためのアドバイスを貰える自治体もあるようです。
希望している園があれば、直近の内定者の点数を聞いてみるのも参考になります。

保活の準備その2:見学、希望する保育園を決定する

居住地の保育園の情報を集めたら、実際に保育園への見学予約をしましょう。
気になる園をいくつか見学するうちに、自分が絶対に譲れない条件と、妥協できる点が見えてくると思います。
最終的に「毎日通える範囲で、入りたい順に」希望する保育園を決定しましょう。
家や職場から非常に遠かったり、車が無いと送り迎えしにくいところだったり、毎日生活の一部として通うことになるので、毎日通える範囲で決めることは大切です。

保活の準備その3:支給認定を受ける

保育園を利用するには、保育の必要性の認定である「支給認定」2号認定3号認定を受ける必要があります。

保護者が以下の「保育を必要とする事由」を満たしている児童で、満3歳以上が2号認定、満3歳未満が3号認定となります。

保育を必要とする事由

・就労(フルタイムのほか、パートタイム、夜間、居宅内の労働など)
・妊娠、出産
・保護者の疾病、障害
・同居又は長期入院等している親族の介護、看護
・災害復旧
・求職活動(起業準備を含む)
・就学(職業訓練校等における職業訓練を含む)
・虐待やDVのおそれがあること
・育児休業取得中に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
・その他、上記に類する状態として市町村が認める場合

引用-内閣府『子ども・子育て支援新制度 なるほどBOOK』

保活の準備その4:保育園申請する

必要書類を揃えて、希望する保育園を決めたら、役所へ利用申請の手続きをしましょう。
4月入園を希望する場合は、一般的に前年の秋頃~年内の申し込みとなります。
二次募集や途中入園もありますが、待機児童がいるような自治体では、一時募集でのキャンセルや、転園・退園での欠員の補助になるので、4月入園より狭き門だと思っておいた方が無難です。
申請者の中から利用調整が行われ、内定が出れば晴れて入園となります。

保活の準備番外編:点数(ポイント)制の実態とは

点数(ポイント)の付け方は各自治体によって違います。詳しくは各自治体のホームページ等でご確認ください。
ここでは、一般的な例を記載します。
まず基礎点数は、前述した「保育の必要な事由」を点数化するのが一般的です。
同じ就労の項目でも、勤務時間によって点数は変わります。

次に調整点数は同居・近居の親戚の有無など、保育の代替手段がある場合などは減点(マイナス)、認可外保育園など有料施設に預けて既に職場復帰している家庭や、兄弟が既に認可保育園に通っているなど、保育の必要性が特に認められる場合には加点(プラス)となる点数です。
待機児童が多い自治体では、基礎点数は両親ともにフルタイム勤務が当たり前でほぼ横並び状態になっており、調整点数での加点があるかということになります。

お住まいの地域の基準を確認して、まずは自分で試算してみてください。
そして、余裕があればその試算が役所の実際の計算と合っているのか、確認しておくとより確実です。

保活はいつから?~保活開始のベストタイミング~

では、保活はいつから始めれば良いのでしょうか?
保活の開始時期としては「妊娠中」がおすすめです。
そんなに早くから?!と思われるかもしれませんが出産後は育児に追われ、ゆっくりと見学に行ったり、情報を整理したりする余裕がなくなるからです。
また、妊娠中に情報収集をすることで、有利に動けることもあります。
例えば、お住まいの地域が待機児童の多い「保活激戦区」だったとして、0歳4月入園を目指す方が多いと分かれば、復帰の時期を早めるなど、対策を立てることができます。

生まれ月は保活に影響あり?

待機児童問題が深刻化していく中で、0歳4月入園を目指す人が増えています。
なぜなら、0歳児クラスは定員いっぱいの募集があるのに対し、1歳児以降のクラスでは募集枠が「定員-在園児」になるからです。
一般的な4月入園の締め切りは前年の秋頃~年内です。
そうなると、4月や5月生まれの場合は産後余裕を持って申請の手続きができますが、秋以降の誕生になれば、妊娠中の申請が許可されているかも確認する必要があります。
また、保育の受け入れは生後57日以降となっている園も多く、2月以降の出産になれば、0歳4月入園はできない可能性も高くなります。

子供を保育園にいれるには~点数だけではなく優先事項も確認を~

早期復帰で認可外を利用する

自治体にもよりますが、仕事へ既に復帰していて認可外保育園やその他有料保育制度を利用している場合、加点や優先の対象となることが多くあります。
両親ともにフルタイム勤務でも保育園への入園が難しい場合は、認可外保育園を一時的に利用し復帰のタイミングを早め、働いている実績を作ることは有効な手段になります。

産前のフルタイム勤務や、勤務期間も関係する自治体も

点数が横並びの時には、産前にフルタイム勤務を続けていた方が有利になる場合が多いです。
出産の準備で時短勤務を選択してしまうと、産後の保活に不利になる可能性があります。
また、勤続年数が長い方が有利である場合もあるので、転職も慎重に行う必要があります。

毎日通える範囲を確認しよう

申請書に希望を書くときに「毎日通える範囲」で書くのは絶対条件ですが、待機児童が多い地域では多少無理をしてでも入れる園を書いてしまいがちです。
しかし、一度内定が出た園を「遠いから」などの自己都合で辞退してしまうと、次回の申請では減点の対象となる場合がほとんどです。
毎日通える範囲、かつ自分の点数と過去の実績(近年の内定者の点数)を照らし合わせて、自分の点数が高いかどうかを確認しておくことも大切です。
また、新設される園はどのクラスも定員いっぱいの募集があるので、既存の園よりも入りやすい傾向があります。

最後に

一億総活躍社会を目指す日本では、共働きの世帯は益々増え、同時に待機児童の問題は深刻化しています。
政府は女性の活躍推進を謳う一方で、待機児童の問題にも着手はしていても解消しきれておらず、働きたいのに働けない人がいるのが現状です。
保活開始の時期もどんどん早まって来ており、保育園に子供を入れるためには、調査や知識が重要になってきています。
「保活は子供が出来てから」と考えるのではなく、少しでも早く準備を始めておいて損はありません。
待機児童問題が解決されるのが一番ですが、待機児童がいる地域にお住まいの方は、まずは自分にできることから始めていくことが大切です。

参考-マイナビニュース【連載】「保活」必勝法

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プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など