子供の教育現場へのビッグデータの活用事例 ~ビッグデータとは何!?~

Yahooニュースで以下の記事を見ました。

子どもの勉強方法が変わる 「教育ビッグデータ」を取材しました。

岡山・赤磐市にある小学校では、6年生のクラスが、一風変わった漢字ドリルに取り組んでいた。
その答案用紙には、なぜかQRコードがついていた。
そして、テストが終わると、答案用紙をスキャナーに通し始めた。
このスキャンされたデータが届けられるのが、岡山大学・寺澤孝文教授の研究室。
テストの答案用紙の中には、正解したかどうかをチェックする欄、さらに、その漢字がどのくらい身についたのかチェックする欄もあり、生徒が自己評価する。
生徒がチェックした情報は、数字の羅列に変換される。
これが、ビッグデータ。

ビッグデータとは?

最近は色々なところで「ビッグデータ」というキーワードを聞くようになりました。

では、そもそもビッグデータとは何でしょうか?

以下の有名な事例を使って、ビッグデータ及びビッグデータの活用について説明させて頂きます。

1990年代にアメリカの小売業チェーンが「おむつを買った人はビールを買う傾向がある」ということを見出しました。
一見、「おむつ」と「ビール」は無関係に見えます。
しかし、顧客の膨大な購入データを分析したところ、『奥さんが旦那さんに子供のおむつを買ってきてと頼んだ際に、旦那さんがおむつを買うのと一緒に、自分用のビールを買う』というパターンが見出されました。
そこから、おむつの陳列棚の近くにビールを用意して売上アップを狙う施策がとられました。

とても興味深く、面白い話ですね。

ビッグデータ

ビッグデータというのは、単純に大量のデータ(の集合体)のことです。

上記の例で言えば「顧客の膨大な購入データ」の履歴のことです。
(過去数年分の数百万件、数千万件の購入履歴データ)

ただし、ビッグデータは単なる大量データの集合体なので、これ単体だけでは何の役にも立ちません。

データマイニング

では、ビッグデータを役に立たせるためにはどうするか?

答えは簡単で、ビッグデータを分析(解析)する必要があります。

そして、ビッグデータを解析することで、その中から意味のある情報(パターン)を探し出すことを「データマイニング」と言います。

上記の例で言えば「奥さんが旦那さんに子供のおむつを買ってきてと頼んだ際に、旦那さんがおむつを買うのと一緒に、自分用のビールを買う」という部分にあたります。

データベースマーケティング

そして、ビッグデータを分析(データマイニング)することで見つけた意味のある情報(パターン)を活用することを「データベースマーケティング」と言います。

上記の例で言えば「おむつの陳列棚の近くにビールを用意して売上アップを狙う」の部分です。

2015-10-13_231328

ビッグデータの活用と効果

冒頭で書いたYahooの記事では、以下のような形でビッグデータを解析して活用しているようです。

膨大なデータ解析の結果、1,000語の漢字を習得するのに、どのくらいの時間をかければいいか、生徒1人ひとりにグラフが導き出される。

そして、その効果として以下のように書かれています。

この分析結果を受け取った6年生は、「結構、伸びていて、頑張った成果が出ているなと思って」、「勉強したかいがあったなと思います。最近は楽しくなりました」と話した。
担任の先生は、生徒のテストの点数以外でも学力を評価できることに、メリットを感じていた。
担任は「精神論じゃないですけど、『繰り返し頑張ったら、いいことあるよ』だと、子供も長続きしなかったり、やめてしまったり、そういう子もいるんですけど。繰り返しやったことが、こういった形で目に見えて、子供たちにフィードバックされて、『また、次もやるぞ』という気持ちが生まれるというのが大きくて」と話した。

自分の習熟度を可視化することは、モチベーションアップや勉強の持続・継続性にもつながるので、こういった「IT×教育」の活用方法は面白いなと思いました。

プロフィール(当メディアの運営者 兼 筆者)

保育園協会の園長から「ITで保育業界を変えたい」と相談を受け、保育士と協力し合い、保育以外の業務を自動化し、保育士が保育に専念できる環境を創り上げる。

そして、保育の現場で子ども達の個性=無限の可能性を育む環境に関る中で、大人社会でも同様のことはできないかと考え始めたところ、「こどもも大人も凸凹(違い)を認め合える社会」の実現を目指すNPO法人オトナノセナカに出会い参画する。

現在はNPO活動と並行して、フリーランスエンジニアとして自分が得意とする「IT」x「教育」x「子育て」の分野を中心に活動を開始する。様々な人がお互いを認めて高め合い、創造性が渦巻く楽しい世界を目指して。

プログラミングレッスン・教室、IT研修・教育、ITコンサル・マーケティング、IT(技術)相談・支援、システム開発(WEB・スマホ)、保育園IT化、子ども・子育て関連事業など